アパレル専門用語~OEM?ODM?今さら聞けないあの言葉の意味は?
アパレル業界には、特有の専門用語がたくさんあります。アパレル業で転職しようと思ったものの、意外にわかっていない言葉があるかも…。ここでは今さら聞けないアパレル専門用語の意味を特集します。英語表記のあるものは、綴りも載せますので参考にどうぞ。
事業形態に関する用語
- アパレル(apparel)
- ブランド(brand)
- メーカー(Maker)
- OEM(Original Equipment Manufacturing)
- ODM(Original Design Manufacturing)
- SPA(Specialty Store Retailer of Private Laval Apparel)
- オートクチュール(Haute Couture)
アパレルという言葉はそもそも英語のapparelをカタカナ表記にしたもので、衣服、服装、衣料、装飾という意味があります。似たような言葉としてファッションが思い浮かびますが、ファッションという言葉はそもそも、流行という意味を持っていて特に服装や髪形の流行を指すのが本来の意味です。とはいえ、アパレル、ファッションもどちらも同じような意味で使っていることが多いので、明確な違いを意識しなくてもかまいません。
コンセプトを持ち商品を作っているグループのことをブランドと言います。
アパレルの製造元のことをメーカーと言います。
他社のブランドの服を生産することをOEMと言います。OEMメーカーというと、依頼先のブランドで既製服を完成させて供給するメーカーのことを指します。アパレル企業側からデザインや製品の細かな設定をOEMメーカーに指示してOEMメーカーが生産します。その後、アパレル企業のブランド名にて販売となる形態です。依頼企業側は自社で生産するよりもOEM生産の方がコストが削減できる、生産の拡大ができること、OEMメーカー側は依頼先の企業のブランド名や営業力を利用して売り上げにつなげられること、と、双方にメリットがあるため、アパレル業界では積極的に行われています。求人も多いのが特徴。
OEMが依頼先の指示に従って生産をするのに対し、ODMは商品企画の段階から請け負います。依頼企業側は、出来上がった製品サンプルを見て仕入れるかどうかを判断するという仕組みです。依頼側は製品ができるまでの段階を省けること、デザイナーやパタンナーを自社で雇う必要がないことで時間、コストの削減につながり、ODMは相手先ブランドの力を活用できるというメリットがあります。
SPAは自社のオリジナル企画ブランドでアパレルを製造し直売する専門店のことをSPAと言います。商品の企画から生産、販売までの一連をすべて自社で行うことによって、消費者に直結しているため、流行をすぐに取り入れて商品化できるのが強みです。始まりはアメリカのGAPが自らを名づけた事業形態が由来です。
もともとはフランス語。フランスでは高級衣料店協会に属するお店のことを指します。顧客は世界中の上流階級の人々。年に2回コレクションを開いています。
製品に関する用語
- 軽衣料・中衣料・重衣料
- カット・アンド・ソーン(Cut & Sewn)
肌着、靴下などの下着のことを指す言葉。中衣料はブラウス、シャツ、パンツなどを指し、重衣料というと、コートやドレス、スーツを指します。
そのまま直訳すると裁断して縫うという意味で、ジャージー生地を縫製するときに使う言葉です。このような製品そのもののことを「カットソー」とか「カット・アンド・ソー」などと呼びます。
追伸
アパレル業界でよく耳にしつつ、どんな意味なのか今一つ理解しきれていない言葉についてまとめました。まだまだ他にもアパレル特有の言葉が存在します。第2弾、第3弾のアパレル専門用語集をお楽しみに☆